「うちの子、試合で全然活躍できない…」
「みんなボールに群がって、パスもドリブルもない…」
低学年サッカーの指導者なら、誰もが抱える悩みではないでしょうか?
個々の力の差は、選手たちのモチベーション低下にもつながります。
そして、全員がボールに群がる「団子サッカー」は、チーム全体の成長を妨げてしまいます。
そこで今回は、これらの悩みを解消する練習メニュー「得点一周ゲーム」を紹介します!
得点一周ゲームとは、全員が得点するまで同じ選手が得点できないというシンプルなルールです。
このゲームを通して、選手たちは「得点への意欲」「個の技術」「チームワーク」を自然と身につけることができます。
・得点一周ゲームのルール
・練習方法や効果
・練習を成功させるポイント
このトレーニングを知っておけば全員が参加する活気のあるゲームができるよ!
それでは学んでいこう♪
なぜ団子サッカーになるのか?
低学年サッカーの試合でよく見られる「団子サッカー」。
ボールがあるエリアで選手たちが群がり、パスもドリブルもままならない状況です。
一見楽しそうに遊んでいるように見えますが、実はこの団子サッカー、チームの成長を妨げる要因となるのです。
1. ボールを触りたい欲求
低学年の子どもにとって、サッカーはボールを触ること自体が楽しいものです。
そのため、ボールが密集するエリアに集まってしまい、結果的に団子サッカーになってしまうのです。
2. 技術不足
ボールを正確にコントロールしたり、パスを出す技術が未熟なため、ボールを簡単に奪われないようにと近くに寄ってしまいます。
その結果、ボールがあるエリアで選手たちが群がり、団子サッカーが発生します。
3. 状況判断能力の差
状況判断能力が低い選手は、周りの状況を把握せずにボールに群がってしまいます。
例えば、フリーでパスを出せる選手がいるにもかかわらず、ボールを持っている選手がドリブルで突破しようと試み、団子サッカーが発生します。
以上の理由が団子サッカーになってしまう原因です。
指導者は、団子サッカーの原因を理解し、適切な練習メニューを取り入れることで、選手たちの個の力とチームワークを向上させる必要があります。
団子サッカーを無理やり止めさせるのではなく、自然と解消できるような練習メニューを取り入れよう!
得点一周ゲームとは?
5対5などの少人数のミニゲーム形式で行います。
1.チームの選手全員が得点を決めないと、同じ選手は得点を挙げられません。キーパーは除いて下さい。(全員決めたら2週目に入れます)
2.得点を決める順番は自由です。
3.アウトプレーはコーチからの配球で始めます。
4.オフサイドは無しです。
できるだけ待ち時間を作らないような人数設定、スモールサイドゲームの導入など、柔軟な対応をしよう!
得点一周ゲームの効果
このルールにすることによって以下のような効果が得られます。
- 団子サッカーの解消
- 個の得点力向上
- チームワーク強化
- 積極性やチャレンジ精神の向上
- 状況判断能力の向上
- コミュニケーション能力の向上
個々の力とチームワークを向上させる効果的な練習メニューだね!
練習を成功させるためのポイント
得点一周ゲームを成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 選手のモチベーション維持
- ゲームを楽しく行う
- 選手たちの頑張りを褒める
- 適切な声掛けとサポート
- 良いプレーを褒める
- ミスを指摘するのではなく、改善点をアドバイスする
- 選手たちの自主性を尊重する
- 無理のない難易度設定
- 低学年世代の場合は、コートを小さくしたり、ゴールのサイズを調整する
- 選手のレベルを均等に分ける
- ルールの明確化
- 得点のルール
- オフサイドのルール
今回のキーポイントは「全員が得点しないといけない」というところです。
上手な選手は全員が決めるためにはパスもしなければいけません。
あまり上手ではない選手は自分が点数を決めるためにはどこでパスをもらえばいいのかを考えなければいけないです。
そしてアウトプレーになるとコーチ配球になりますので、1プレーごとにスペースを探させたり、相手や味方の位置の状況を整理させてあげることも可能になります。
得点が入るごとにチームで喜ぶ時間を作ってあげたり、作戦会議の時間を設けたりすることで、チームワークの向上になり、団子サッカーから一歩前進することでしょう。
手全員が主役になれるようなコーチングをしようね♪
まとめ
今回は「得点一周ゲーム」を紹介しました。
低学年サッカーの練習において、個々の力とチームワークを向上させる効果的な練習メニューです。
とても簡単なルールになっていますので、普段のトレーニングに役立ててください。
全員が得点の喜びを味わえるように指導者の声掛けで練習を盛り上げてください!
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