サッカー指導者の皆さん、こんにちは。
サッカーのパフォーマンスを向上させるためには、ウォーミングアップが欠かせません。
従来のウォーミングアップは、ストレッチやジョギングなどの静的な動きが中心でした。しかし、近年では、動的で連動的な動きを取り入れた「ムーブメントプレパレーション」が注目されています。
ムーブメントプレパレーションとは、サッカーの動きに合わせて、全身の関節や筋肉の可動域を広げ、動きの連動性を高めるウォーミングアップです。
ムーブメントプレパレーションには、以下のメリットがあります。
- 怪我の予防
- パフォーマンスの向上
- 動きの質の向上
本記事では、ムーブメントプレパレーションとは何か、その目的やメリット、基本的な動きなどを解説します。
サッカー指導者の皆さんは、ぜひ参考にしてください。
- ムーブメントプレパレーションとは何か
- ムーブメントプレパレーションの目的とメリット
- ムーブメントプレパレーションの基本的な動き
- ムーブメントプレパレーションのトレーニングメニューの例
ムーブメントプレパレーションとは?
ストレッチには大きく分けて2種類あります。
静的ストレッチと動的ストレッチです。
静的ストレッチとは、筋肉を伸ばした状態を一定時間保持するストレッチです。アキレス腱や股関節などをギューっと伸ばしてその状態で10秒ほど数えたりなどする一般的なストレッチになります。
逆に動的ストレッチは筋肉を動かしながら伸ばすストレッチです。筋肉と関節を同時に動かし体全体をダイナミックに動かしながら伸ばすストレッチです。
ムーブメントプレパレーションとは動的ストレッチにあたります。
ではなぜ動きながらのストレッチが必要なのか次で説明していきます。
目的とメリット
ムーブメントプレパレーションの目的は、運動をスムーズに行うために、関節の可動域を広げたり、筋肉を温めたりして、身体を運動に備えることです。
ムーブメントプレパレーションを行うことで、以下のメリットが得られます。
- 運動のパフォーマンスの向上
ムーブメントプレパレーションを行うことで、関節の可動域が広がり、筋肉の動きや連動性が高まります。これにより、運動のパフォーマンスが向上し、怪我のリスクを軽減することができます。
- 怪我の予防
ムーブメントプレパレーションを行うことで、筋肉や関節の柔軟性や可動域が向上し、怪我のリスクを軽減することができます。また、筋肉を温めることで、筋肉の収縮がしやすくなり、怪我の予防につながります。
- 心身の準備
ムーブメントプレパレーションを行うことで、心身が運動モードに切り替わり、運動をよりスムーズに行うことができます。
ムーブメントプレパレーションは、運動の種類や強度に合わせて、適切な内容と時間を決めることが大切です。また、無理のない範囲で行い、痛みを感じたらすぐに中止するようにしましょう。
トレーニングメニューの例
JFAより公開されているU21日本代表の映像です。
体全体の関節を動かしながら徐々にテンポをあげていってますね。
JAPANサッカーカレッジから公開されている映像です。
簡単そうな動きに見えますが結構きつそうですよね。
まとめ
今回は、「ムーブメントプレパレーション」に焦点を当て、その重要性やメリットについて詳しく解説しました。静的なストレッチだけでなく、動的な動きを取り入れることがサッカーパフォーマンスの向上につながります。
また怪我の予防という観点からもとても重要視されています。
普段のサッカー指導をする際に「ムーブメントプレパレーション」を取り入れて選手の能力向上に役立ててください。
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