シンクロコーチングって知っていますか?
この質問を聞いて、「聞いたことはあるけど、詳しくは知らない」という方や、
「シンクロコーチング?それって何?」と首をかしげる方もいるかもしれません。
しかし、個々の能力を最大限に引き出し、チーム全体としてのパフォーマンスを向上させたいと考えているコーチの皆さん。
シンクロコーチングは、そんなあなたの強力な味方になるでしょう。
なぜなら、シンクロコーチングは練習テンポ大事にしながら、個々にしっかりと伝えることができるからです。
本記事を読むことで、シンクロコーチングの基本から、そのメリットやデメリット、さらには実践における具体的な使用例までを学べます。
~この記事で学べる事~
・シンクロコーチングの基本理解
・メリット・デメリットの把握
・実践的な使用例の紹介
指導者は確実に覚えたい内容だよ!
シンクロコーチングとは?
シンクロコーチングとは、選手が試合や練習をしている最中に、プレーを止めることなく教える方法です。
この方法の良いところは、選手がプレーを止めずに、動きながらアドバイスを聞けることでしょう。
そうすることで、選手はプレーをしながらどうやって改善をするのかを学べます。
しかし、流れの中での指導をしなければいけないので、タイミングや事象の理解など、コーチはある程度の経験が必要です。
プレーを止めずに教えられるよ!
シンクロコーチングのメリット、デメリット
シンクロコーチングにはメリット、デメリットがあります。
シンクロコーチングのメリット
〜メリット〜
- プレーを止めないので反復回数を増やせる
- その場で教わることで技術や考え方の定着がしやすい
- 練習のテンポを壊さない
プレーを止めないので反復回数を増やせる
一つ目のメリットは、練習を止めずに指導できるので、選手はたくさん実践できます。
練習は反復が大切です。
シンクロコーチングでは、プレーを止めないので、たくさんの試みができます。
その場で教わることで技術や考え方の定着がしやすい
二つ目のメリットは、その場で学べるので、教わったことが頭に残りやすいことです。
すぐにそのアドバイスをすぐに実践できるので、「ああ、こういう感じか」とすぐに理解できるわけです。
シンクロコーチングが、技術や考え方をしっかり身につけるのに役立ちます。
練習のテンポを壊さない
三つ目のメリットは、練習のリズムを保てることです。
シンクロコーチングを使えば、選手が止まることがないので、練習の流れがスムーズにいきます。
これが、練習全体の雰囲気を良くして、選手たちが集中しやすくなる大きな理由です。
このようにシンクロコーチングとは、選手が多くのプレー回数を確保し、教わったことをしっかり覚え、練習のテンポを保ったりするのにとてもいい方法です。
これらのメリットが選手の成長に直結していきます。
シンクロコーチングのデメリット
シンクロコーチングが選手の成長に役立つ一方で、いくつか注意すべきデメリットもあります。これらの点をわかりやすく解説します。
〜デメリット〜
- 教えたことを全員で共有することが難しい
- プレー中だと選手の耳に入っていない可能性もある
- コーチが実際にプレーを見せて教えることができない
教えたことを全員で共有することが難しい
シンクロコーチングでは、選手1人に対してアドバイスをした場合、その教えをチーム全員で共有するのが難しくなります。
一人が学んだことを他の選手も知る機会が少なくなると、チームとしての一体感や統一された技術の向上が遅れることがあります。
プレー中だと選手の耳に入っていない可能性もある
次に、選手がプレーに集中している時にコーチからの声かけがあっても、そのアドバイスが選手の耳にしっかりと入らないことがあります。
特に、試合のような緊張感のある状況だと、コーチの声が周りの声に紛れてしまう可能性が高くなります。
これは、大切なアドバイスが選手に届かないという問題を引き起こすことがあります。
コーチが実際にプレーを見せて教えることができない
さらに、シンクロコーチングは口頭でのアドバイスが主になるため、コーチが直接プレーを見せて教える機会が減ります。
例えば、シュートのフォームを修正したい場合、言葉だけで伝えるよりも、実際に見せた方が理解しやすいこともあります。
しかし、シンクロコーチングではこのような直接的な指導が難しいです。
シンクロコーチングは非常に有効な手法ですが、チーム全体での学びの共有が難しい、選手がアドバイスを聞き逃す可能性がある、直接的なデモンストレーションが減るといったデメリットも考慮する必要があります。
メリットとデメリットの両方を理解しておこう!
具体的な使用例と気をつけたいこと
シンクロコーチングを実際にどのように活用できるか、そしてその際に注意すべきポイントについて見ていきましょう。
タイミングやテーマを意識した声かけ
タイミングとテーマを意識した声かけは、シンクロコーチングの効果を最大化する鍵です。
適切なタイミングで、テーマに沿ったアドバイスをすることが、選手の理解と成長を助けます。
選手がプレー中に、その動きや状況に合わせた具体的なコーチングをすることで、選手はアドバイスを理解し、実践に移しやすくなります。
この方法は、選手が自分の行動をすぐに修正し、新しいスキルを学ぶのに非常に効果的です。
〜シンクロコーチングの具体例〜
- 守備の時、ポジショニングがずれてしまい相手のマークに付けていない場合、「何番空いてるよ!」と声掛けします。
- パス&コントロールの練習時に、ボールを受ける前の選手に「今どこ見ておこうか?」と気づきを与える
正しいタイミングで、プレーに合ったテーマに基づいてアドバイスすることで、選手はその場で学び、すぐに改善ができます。
シンクロコーチングを効果的に行うためには、コーチは選手の成長につながる声かけを心がけるべきです。
命令にならないようにする
選手に対して命令するような声かけは避け、代わりに気づかせてあげる形でアドバイスをすることが、選手の自主性と成長につながります。
なぜなら、命令口調で指示を出すと、選手は自分で考えることを止めます。
一方で、サポートする形での声かけは、選手が自分で考え、学ぶ機会を与えます。
〜命令ではなく気づかせてあげるために〜
- 「そこでパスしろ!」ではなく、「パスの選択肢もあったかもね」と声をかける。
- 「マークにつけ!」ではなく、「空いている選手はいないかな?」気づかせてあげる。
- 「シュート打てただろ!」ではなく、「ドリブルの選択肢も良かったよ!でもシュートも打てたかもしれないね」と選手のプレーをリスペクトしつつ、教えてあげる
このような声かけは、選手が自立し、サッカーのスキルだけでなく、試合での判断力を高めるのに役立ちます。
~重要ポイント~
・適切なタイミングで声かけ
・プレイヤーの自主性を尊重
・命令口調は避ける
選手をリスペクトした声掛けをしよう!
まとめ
シンクロコーチングについて、そのメリットやデメリットを見てきました。
シンクロコーチングは、コーチが選手たちが練習や試合をしている最中に、その場で教える方法です。
選手はプレーを止めることなく、アドバイスを受けることができるため、練習の反復につながり、スキルを向上させることができます。
また、練習のテンポを保ちながら効率的な練習が行えます。
そして、選手が自分で考える力を養うことができるのも大きなメリットです。
これらは、選手の成長とチームの強化に直結します。
しかし、全員に同じ情報を共有することが難しい、選手がプレーに集中し、コーチングが耳に入らない可能性がある、コーチが実際にデモンストレーションができないというデメリットもあります。
これらのメリット、デメリットを理解して、この方法を最大限に活用することで、選手のレベルアップにつながるでしょう。
シンクロコーチングをマスターして指導のレベルをあげよう!
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